寒さに強い人と弱い人の違いは?

同じ寒さにさらされながらも、寒いと感じる人とそうでない人がます。どこが違うのでしょうか。また、寒さに強い身体を作るにはどうしたらいいのでしょうか。
元々ヒトの寒さに対する反応は、暑さに対するほど優れていないそうです。それでも周りを見てみると、寒がりの人とそうでない人がいます。このことから、寒さに対する身体の調節反応が確かに存在すること、そしてそれには個人差があることが分かります。
まず、「寒い」と感じるのは皮膚です。寒さにさらされると、皮膚の血管が収縮して肌の色が白くなります。これは皮膚表面の温度を下げて体熱の放散を抑え、体温の低下を防ごうとする調節反応です。さらに我慢していると「震え」が起こってきます。はじめは口の周囲の筋肉で起こり、歯がガチガチ音を立てます。それが徐々に全身に拡大して、最後には四肢に及びます。「震え」によって消費されるエネルギーのすべては熱となり、体温を上昇させます。
では、同じ寒さにさらされていても、寒いと感じる人とそうでない人では何が違うのでしょうか。その一つは筋肉量の違いです。筋肉量が多いと基礎代謝量が大きくなるので、体が温まりやすく寒さに強い身体になります。一方、寒さに慣れた人は慣れていない人に比べて、寒さにさらされてもなかなか「震え」が起こらないようになります。これは、寒さにさらされると交感神経の活動が活発になって脂肪が燃え、熱が生み出されるメカニズムが、寒さに幾度となくさらされるうちに発達するためだそうです。これを「非震え熱産生」と言います。このように寒さに強い身体になるには、全身の筋肉量を増加させて基礎代謝量を上昇させること、「非震え熱産生量」を増加させることが有効であると言えます。寒いからと言って部屋の中で縮こまっていないで、運動して寒さに強い身体を作りましょう。