優先席での携帯が緩和

東日本の鉄道事業者37社で1日、混雑時を除いて優先席やその付近でも携帯電話を使えるようになった。JR東日本では車内放送やポスターで乗客に周知し、混乱は見られなかったという。
鉄道37社は、携帯の電波が心臓ペースメーカーに与える影響は非常に低いとする総務省の指針を受け、優先席での携帯利用マナーの見直しを9月17日に発表。JR東日本によると、ルール変更に対しペースメーカー利用者からは不安の声もあったが、9月末までに寄せられた苦情は数件。JR東は「混雑時のみオフ」と呼びかけている。
葛飾区の75歳の無職男性は狭心症のためペースメーカーを装着している。携帯は持っておらず、列車の混雑時はタクシーを使うそうだ。「制限が残るからには危ないのだろう。心持は何も変わらない」と話す。
一方、優先席を使う利用者に歓迎の声もある。「乗り換えの確認やメールなどで携帯を使いたかった。変更はうれしい」と、左足に障害があり杖が手放せない東京都中央区の杉田敬介さんは言う。
ペースメーカーに詳しい東京女子医大の庄田守男臨床教授は「携帯による誤作動の報告は世界で1件もなく、安全」としたうえで、「『やっぱり危ない』という認識が残ると緩和した意味がない。鉄道各社は機器への影響などをしばらく丁寧に説明すべきだ」と話す。
鉄道各社はなぜ今回「混雑時のみオフ」というあいまいなルールの緩和を行ったのだろうか?鉄道会社側が正しい知識を身に着け、利用者に誤解や不安を抱かせないようなルール改正を徹底してもらいたいものだ。